創刊号 1989年 小村 多一会長挨拶
近畿・大社会 会長 小村(こむら)多一

 会報の発刊にあたり、ひとこと御礼を申し上げます。
早いもので、会を結成してまる一年が経ちました。当初はどうなるものやら、まったく自信がございませんでしたが 会員の皆様のご協力により、曲がりなりにも一本立ち出来ました事は、なんと申しましても、ふるさとを共にする 大社人の団結の賜物だった・・・と痛感している昨今です。
 往時を語り合いながら、近況に耳を傾ける・・・。会の発足の意義は実はここにあったのです。そこには政治の介入もなければ、 ましてや利害を伴わない・・・。まったく自由に、そして思いっきり、ふるさとの言葉をぶっつけ合ってみたい・・・。 設立の主旨を親睦の二文字で表現したのも、そのためです。
 しかしながら、基本となる名簿作りの難しさ、複雑さにはほとほと参りました。この一年間は寝ても覚めてもの感じでございましたが、 それもこれも、ひとりでも多くの方々にご参加いただくための苦労でしたので、まだ救われました。 昭和六十三年度の結成総会の会場で、再会の喜びの余り、泣いて抱き合うシーンを目撃しまして、さらにその意欲を駆り立てられたものでした。 いつでも、お気軽に・・・が目的ですので、会費はできるだけ安く、かつ、会場は一流のホテルでと思案もしました。
 幸い大社町をはじめ地元の優良企業や有志の方々、近畿圏でも、全国的にも有名な大企業のご賛同をいただいた上に、 幹事諸氏の勢力的な働きもあり、ここに会報発刊に至ったのは、ただただ感謝あるのみです。
現在の会員数は七百人ですが、恐らく近畿にはまだまだ沢山の人がいらっしゃると思います。次号ではそんな会員を網羅して、 名実ともに立派な組織、会報作りに励みたいと、決意もまた新たにしています。
 今後ともよろしくご指導、ご鞭撻のほど、お願い申し上げまして、御礼のことばと致します。ありがとうございました。