第28号 2016年 千家(せんげ) 敬麿(よしまろ)会長挨拶
出雲人としての誇りと自信

 昨年10月に若月会長急逝という突然の不幸があり、急遽、その後を継ぎ会長職を代行することになりました。本総会で皆様のご承認を得た後、会長として努めさせていただくことになります。
 若月君とは同じ町内で生まれ育った竹馬の友。中学から社会人数年までの約15年間は野球人として切磋琢磨し、特に大社高校では若月ー千家の息の合ったバッテリーを組んだ比類のない一生涯の友でした。残念でなりません。心からご冥福をお祈りいたします。
 彼は「近畿・大社会」を愛し、この「近畿・大社会」のことを最後まで気にかけ心配していました。ご家族とご相談した結果、昨年の「近畿・大社会」報を胸に抱いて旅立っていきました。 彼と約した「近畿・大社会を将来に向けてより意義のあるものとし拡大発展さす」。その為の責任の重大さをかみしめ、微力ではありますが力を振り絞りたいと決意しているところです。何卒、皆様よろしくお願い申し上げます。
 さて、私達のふるさと大社は出雲大社の「平成の大遷宮」と、若い方を含めた国民の日本人としての原点への回帰意識や、日本の歴史、文化、伝統への意識の高まりなどの好影響で、日本でも有数の活気ある町としてにぎわっています。 ご遷宮事業も第2期を迎え、平成31年3月まで継続されます。当会の大きな意義の一つは「ふるさと大社がさらに活気溢れる町であり続ける為に近畿から力強く後押しをしよう」であります。 また、1304年前に編纂された『古事記』にある「出雲神話」は想像上の話だというのはとっくに否定され、大和建国の前に「出雲」という偉大な国(勢力?)が存在していたということは、既に皆様ご存知の通りです。 「近畿・大社会」は、その誇り高い「日本国の原点・日本人の原点・出雲」と浅からぬご縁のある方々が年に一度集い、故郷を思い起こし、懐かしみ、親しく語り合い、 日頃の生活の中でとかく挫折感を感じたりしがちな私たちに「出雲人としての誇りと自信と勇気」を取り戻す絶好の場であるのも大きな意義だと、私は考えます。
 ところで、出雲市からの補助金減額の方針が示され当会の運営が懸念されている中、大社町の多くの方々から励ましのお言葉と会報への広告掲載等々の御支援を戴きました。 特に出雲大社千家尊祐宮司様、出雲大社千家隆比古管長様から当会の維持発展の為に心強いご支援、ご協力を戴きましたことも申し終え、皆様とともに感謝を申し上げたいと思います。
 この会は皆様一人ひとりの会です。皆で知恵を出し合い、より意義のある会に育ててまいりましょう。