第11号 1999年 田中 和彦町長挨拶
田中町長の写真
にぎわともてなしの心あるまちづくり
ー新世紀・門前町復活へー

 近畿・大社会の皆さんこんには。
 近畿・大社会も発会以来12年目を迎え、大社会の皆様方に対し衷心から敬意を表しますとともにお祝い申し上げます。
 皆様のふるさと大社町は、世界的な文化遺産である出雲大社をはじめとし、あふれる歴史的・文化的資源、また、国立公園日御碕に代表される美しい自然資源に恵まれた、 島根県を代表する観光地です。この大社町を、来るべき21世紀に向けて、島根の風土、文化を象徴する『島根の顔』として発展させていかねばならないと考えています。
 私は、就任以来 ”安住と交流” を基本理念に、「住んでよく、訪ねて楽しい 恋するまち大社」の実現に向け、「自然と共生する魅力のあるまちづくり」、 「文化をはぐくむいきがいのあるまちづくり」、「にぎわいともてなしの心のあるまちづくり」に向かって諸施策を行ってまいりました。
 特に、「にぎわいともてなしの心のあるまちづくり」については、大社の特性や風土、人情など本町の個性を演出して、世界に誇れる交流の舞台づくりを行っています。 賑わいづくりの一環として、今春大祭礼の5月15日・16日二日間「出雲國門前市」を開催しました。吉兆館、旧JR大社駅舎とそれをつなぐ駅通りには、町内をはじめとして近隣の市町村から多数の皆さんにお出かけいただき、昔をしのばせるような賑わいでした。
 今秋には、秋の「出雲國門前市」を開催し、さらに大社らしい賑わいづくりを創出していきたいと考えています。 また、平成15年には、日本の代表伝統芸能である歌舞伎誕生から400年を迎えます。 これを機に、出雲阿国をいかしたイベントの活性化、融合を図りながら門前町復活に向けた事業を展開していきたいと考えてします。
 また、私は町全体をまるごと博物館ととらえ拠点整備を行ってまいりました。 すでに、「燦プラザ大社(健康福祉センター)」、「日御碕ふれあいセンター(公民館、診療所、消防コミュニティセンター)」、浜遊自然館(自然体験学習センター)」「うさぎ公園」の整備が終わり、 今秋には、永年懸案であった『文化会館・図書館』もオープンすることとなりました。今度は、今まで以上に町民の皆さんと連携を取りながら、これらの拠点をいかしていけるよう頑張ってまいりたいと思います。
 長い歴史と文化の息づく大社町を「島根の顔」としてより一層発展させていくうえで、ふるさと・大社出身の近畿・大社会の皆様の後押しは、ふるさと・大社に暮らす私たちにとって心強いものがあります。 近畿・大社会の皆さん、ふるさと・大社の活性化にむけ、今後とも変わらぬご支援とご協力をお願いします。
平成11年7月25日
出雲國門前市の写真