第13号 2001年 田中 和彦町長挨拶
田中町長の写真
大社の町に新たな神話(新話)を

 近畿・大社会の皆さんこんには。
 今年も近畿・大社会が多数の会員の皆さんのご出席のもと、盛大に開かれますことに、衷心から敬意を表しますとともにお祝い申し上げます。
 皆さんのふるさと大社町では、昨年出雲大社境内から巨大柱が出現し、歴史を活かしたまちづくりへの気運が盛り上っているところですが、これを後押しするかのように本年1月には県立歴史博物館建設が大社町に決定し、今こそ大社復興のときであると思っております。
 歴史を活かしたまちづくりに向けての取組みは、少しづつではありますが始動し始めています。まず、5月3日から16日までの14日間にわたり開催された島根県観光キャンペーン「しまね神話から新話」の記念イベントでは、吉兆幟総揃踏や出雲田楽パレードに多数の町民の皆さんに参加いただき、 新たな神話(新話)づくりのスタートをきることができました。また、出雲大社文化事業団による「イノチ育む彫刻の庭づくり事業」により、歴史の町にふさわしい彫刻の庭づくりが進めれつつあります。これら町民の皆さんの熱意とパワーで、我が町・大社に新たな神話(新話)が作られようとしています。
 こうした町の働きかけをうけ、大社町総合振興計画「恋するまち大社」も中期5カ年がスタートしました。今が大きな転機のときであるという認識のもと、「まるごと博物館」「まちごと生活感」「がんばろう大社」の3本の政策軸を掲げ、定住と交流のまちづくりを展開していきます。 島根県では、全県を一つの博物館ととらえた。「全県フィールドミュージアム」化を推進していますが、大社町はまさにこれの核になる町であり、「まるごと博物館」としてのまちづくりを行っていかなければなりません。 また、この「まるごと博物館」はまさに町民の生活文化に支えられたまちづくりが基盤であり、定住のまちづくりの政策軸である「まちごと生活館」の実現あってのものです。 そして、これら2つの政策軸を推進していくために、町民の皆さんと行政が共に手をとる「がんばろう大社」の気運こそが大切であると考えます。
 本来は町政合併50周年の年でもあります。大社町に暮らす町民の皆さんはもとより、近畿・大社会をはじめとした、大社出身の皆様方の後押しをいただき、 この大きな節目、大きなはじまりの年に大社の町に新たな神話(新話)をつくり、新たなまちづくりを行っていきたいと思います。今後とも変わらぬご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。