第16号 2004年 田中 和彦町長挨拶
田中町長の写真
新出雲市の拠点として

変わらぬご支援とご協力を

 近畿・大社会の皆さんこんにちは。
 本日17回近畿・大社会の総会が盛大に開催されるにあたり、心よりお祝い申し上げます。
 昨年度は大社町にとって出雲阿国歌舞伎発祥400年記念、そして「出雲日御碕灯台」建設100周年記念という記念の年でもあり、町内外において様々な記念事業を行い、出雲阿国や出雲日御碕灯台は勿論、大社町の存在を広く全国に発信できたと思っております。
 一方で、今年1月31日をもって35年間日御碕の観光を支え続けました国民宿舎眺瀾荘の営業を終了いたしました。日御碕を訪れられる観光客の方はもとより地域の皆様にも愛されました施設ですが、 老朽化も著しく営業を続けることが難しいため苦渋の決断をいたしたところです。 今後は、日御碕マリンミュージアム構想に基づき、海洋体験型の観光レクレーション交流拠点づくりを進めて行く考えです。
 また、平成19年3月末に開館予定であります古代出雲歴史博物館を町民が主体となって応援していく「古代出雲歴史博物館を支援する会」が5月23日に発足いたしました。 この組織では、町民が「みんなでセールス、だれでもガイド」をキャッチフレーズに広く歴博をPRしていただくとともに、歴博を活かしたまちづくりを進めていただくことが期待されるところであります。
 さらには、今年8月に中国高校総体が県立浜山公園を主会場に開催されますが、大社町では8月9日〜11日に県立浜山体育館カミアリーナを会場に剣道競技が行われます。 来町された皆さんの思い出に残るような大会にするため、行政はもとより、高校生の皆さんや町民の皆さんによる様々なおもてなし運動を現在取り組んでいるところでございます。
 スポーツといえば、大社中学校跡地(現大社公民館)にありました町民体育館の建替えを予定しており、軽スポーツ広場と合わせ住民の生涯学習が一層活発になる拠点となるように期待しております。
 さて、皆様もご承知のとおり、平成の大合併として現在日本各地で市町村合併が進められております。本町の属する出雲圏域でも2市5町の合併協議会による合併にむけた話し合いを進めてまいりましたが、 斐川町が昨年の住民投票の結果を受け合併協議会を離脱されたため、合併協議会も一度解散いたしました。しかしながら、本町にとって地方分権、 行財政改革を進める上で市町村合併は必要不可欠と判断し、新たな枠組みを模索した結果、本年3月に斐川町をのぞく2市4町で新たな出雲地区合併協議会を設立し、平成17年3月22日の合併に向けて鋭意進めているところであります。
 そのような状況でありますので、今回の総会は大社町として参加させていただくのは最後となる予定です。たとえ合併しても私たちの町「大社」は新出雲市の観光、歴史。文化の拠点として誇れるものであり、今後も後世に引き継いでいかなければなりません。
 そこで、大社ゆかりの組織でありますこの「近畿・大社会」は、ますます重要になってまいりますので、新出雲市になりましても小村会長をはじめ、会員の皆様には、本会を通じ今後とも変わらぬご支援とご協力を賜りますようお願いいたします。