第19号 2007年 西尾 理弘 出雲市長挨拶
西尾市長の写真
”大社発” 出雲神話観光大国

 近畿・大社会の皆様には、この度、貴会が創立20周年を迎えられますこと、心からお慶び申し上げます。
 2市4町が歴史的合併をはたし3年目を迎える出雲市は、いよいよ新市を軌道に乗せる正念場を迎えました。出雲ならではの伝統文化に輝く心豊かな市民生活の創造たる「出雲ルネサンス」により、一層グレードの高い市政の発展に邁進したく存じます。
 さて、本市重点プロジェクトのひとつとして、豊かな歴史・文化資源、自然資源を最大限に生かし、神話観光大国の創造と交流人口1,000万人をめざしているなか。出雲大社門前町の再生は極めて重要な柱であります。 神門通りなど出雲大社周辺の歴史回廊の整備、出雲阿国座(仮称)の創設、温泉を利用した観光振興等多岐にわたる分野を統括し、重点的に取り組んでいるところです。 併せて、日御碕周辺の整備、利活用の推進により、大社地域を観光の拠点として観光客のさらなる集積を図り、 そこから市内のあらゆる観光資源へとつなぐ観光ルートを開発しているところです。
 そうしたなか、本年3月に待望の「県立古代出雲歴史博物館」が開館したことは、本市にとりましては大きな力となったところです。
 一方、今日、若い世代を中心に、わが国の古代文化への関心や思いが希薄になるなか、「基本に返れ」の精神に鑑み、古代出雲文化をめぐる交流活動の増進を目的とする「21世紀出雲神在月文化振興条例(仮称)」を今秋制定します。 全国唯一の「神在月」という出雲にとって意義深い時期を中心に、文化・産業・観光・教育等さまざまな分野での学習や交流の場を市民総参加で創造し、心豊かな出雲文化を全国に、さらに全世界に発信してまいります。
 今後も、近畿圏における郷土の応援団として一層のご支援を賜りますようよろしくお願いいたします。
 最後になりましたが、近畿・大社会のますますの発展と、小村課長をはじめ会員の皆様のご健勝とご多幸をお祈り申し上げます。