第20号 2008年 西尾 理弘 出雲市長挨拶
西尾市長の写真
1千万人交流の出雲観光戦略

 本日ここに第21回近畿・大社会総会が開催されるにあたり、心からお慶び申し上げます。
 新出雲市立ち上げの重要な節目となる今年度においては、将来の発展の基盤を根付かせ、花を咲かせ、そして実を結ばせるべく、これまで以上の固い決意により、夢と希望に輝く市政の運営に邁進したく存じます。
 さて、出雲市では「21世紀出雲神話観光大国」の実現を目標に交流人口1,000万人を目指すなか、本年4月には、全庁あげて、観光戦略を横断的かつ総合的に推進する体制のもと、 市長を本部長とする「観光政策推進本部」を設置しました。新体制のもと、現在の「通貨型」観光から「滞在型」観光への転換を図り、観光による消費拡大を目指します。
 また、「21世紀出雲神話観光大国」の実現に大きく寄与するものとして創設する「出雲阿国座(仮称)」では、おもてなしの心を持って、市内外の一大観光交流の場として発展を期するものです。 これは、日本の伝統文化を尊重し、郷土の文化の特色を発揮するという教育基本法の新しい方針に即した観光戦略でもあります。
 さらに、門前町観光の起点とすべく神門通りのにぎわい再生につきましては、「神門通り交通広場(仮称)」の整備を進めているほか、「ぜんざいは出雲が発祥の地」として、 市民有志で設立された日本ぜんざい学会が、地元の空き店舗を活用し、「日本ぜんざい学会壱号店」を開店するなど、官民一体となって、さまざまな事業に取り組んでいます。
 一方、本年から8か年計画で実施される「出雲大社 平成の大遷宮」につきましても、国、県と連携して支援してまいります。
 今後も「神話の夢舞台 出雲」を全国に情報発信する一方で、この度の地方税法の改正による「ふるさと納税制度」創設にあわせ、出雲市に心を寄せる方々から広くご支援を募りながら、 皆様方が「日本の心のふるさと出雲」をさらに誇れるよう、「前進、また前進」の気概を持って「出雲の國つくり」に邁進いたします。
 最後になりましたが、近畿・大社会のますますの発展と、小村会長はじめ会員の皆様のご健勝とご多幸をお祈り申し上げます。