第6号 1994年 田中 和彦町長挨拶
 本日、近畿地区でご活躍の大社町出身の皆様が一堂に会され、第7回の総会が開催されますことを、まずもって、心からお喜び申し上げます。
 私は、去る4月の町長選挙におきまして、町民の皆様をはじめ、各方面からの力強いご支援を賜り当選させていただき、大社町行政を担当することとなりました。
 何分、若くして行政経験のない私でありますが、若くて新しい考え方で、大社町発展のため全力投球したいと考えています。
 さて、私は町政を担当するにあたり、町民参加の開かれた町政を基本理念とし、定住と交流の郷(さと)づくりを目標に掲げています。
 皆様ご承知のとおり、大社町は日本文化発生の地であり、古くから人と産業の交流の地として栄えてきました。
 この歴史を創造的に継承していくため、世界の人々と交流し、自信と誇りの持てる、日本を代表する郷づくりを進めたいと考えています。
 こうした町づくりの推進力は、何といっても大社町1万7千人のマンパワーでありますが、全国の大社にご縁のある方々のお力も、ぜひともお借りしなければなりません。
 そうした意味で、近畿大社会の皆様との交流も、一層密なものとし、深めていきたく、また、新たな交流の展開を願っております。
 私は、今述べましたように歴史と文化のある大社町のこれからに、自信と誇りのもてる町づくりを、大きな目標としています。
 今、この目標を具体化し、計画的に進めていくための、第4次大社町総合振興計画の策定作業を進めているところです。
 この計画は、町民の英知を結集し、町民の手づくりによる、町民の納得のいく計画にしなければと考えています。
 また、計画の期間としては、100年先を見据えた中での15年のスパンで、「ゆとり」と「夢」のもてる計画にしたいと考えています。
 以上のように、皆様のふるさと大社町では、町政の大きな転換期にあたり、21世紀の100年間をどう生きるかを見据え、町民一丸となって努力しているところです。
 どうか、近畿大社会の皆様の、今後とも変わらぬご指導、ご協力を賜りますようお願い申し上げまして、私のあいさつといたします。