第10号 杉原(すぎはら) 道夫(みちお) (副会長 駅通)
杉原写真
田舎から都会へ

 「衣」「食」「住」は満たされているだろうか。確かに「衣」と「食」はひと昔前とくらべ格段の充実をみせている。使い捨ての時代、飽食が引金の病気が蔓延している。
 思い起こせば幼年期は、このままぅっと大社で暮らすのかなどと考えていた。成長するにつれてそれは変化していった。間もなく、都会へ行けばなんとかなる。努力次第では出世も出来ると確信しながら巣立っていった。
 当時の田舎での生活者は限られていた」し、過剰人員そのものは餓死を意味していていたかもしれなし。だから親から言われるまでもなく当然のこととして田舎から離れていった。 しかし、我々にとって、どこかに定着したいという気持ちの現れである「住」確保への道のりは険しかった。だが、都会のいいところは田舎よりも選択の道が多くコツコツと真面目にさえやれば生活できることである。
 お陰様で三つの条件は整えた。還暦を契機に、あとは、もう一つ「心」という枠組みを充実して、生涯のオアシスでもある「近畿・大社会」を盛り上げるこどが、田舎への恩返しに通じるものと肝に銘じている昨今です。

リターン