第23号 2011年 川上(かわかみ) 雅弘(まさひろ)会長挨拶
お互いの絆を深めて更なる発展を

 今年は春に先駆けて3月11日の東日本大震災で正に驚天動地の事態が発生し、広域にわたる被害の甚大さと、原子力発電所の大規模な損壊事故による放射線被害の拡大で、 いまだ、はっきりとした復興の見通しも立たない状況が続いております。亡くなられた方々への追悼と悲惨な運命に遭われた方々へのお見舞い、再起に向けて耐えながら努力をされている方々への深い敬意を捧げる次第です。
 大勢の方々が避難所や遠く離れた地方での耐乏生活を余儀なくされている中でも、国を挙げての支援や遠近からのボランティア活動が人々を励まし、それによって勇気づけられて立ち上がっていく人たちも多くみられ、心に強く響きます。 今回、当会といたしましても近畿出雲市ふるさと会協議会の一員として、心ばかりの義援金を差し上げましたことを報告しておきます。
 ここで感じますのは、人の絆の大切さであります。親類縁者のみならず、見知らぬ人からの応援や励ましがありますが、これも人と人との絆が遠近に関係なく、見えない形で働いているからでしょう。 近畿地区に在住する多くの支援や励ましを受けられたことを想起されていることと思います。私も震災直後、自転車での通勤途中、緊急避難所のあった西宮市中央体育館の前で大社町からの救援物資を積んだトラックに出合い、感動を覚えたことを終生忘れることはありません。
 さて、本年度も引き続きふるさと大社町に縁のある人が楽しく集える近畿・大社会にしていくことを念頭に置いて、活発に意見交換をし、役員の新陳代謝を図り、明るく、そして公明正大に透明性を保ちながら発展していくように努めてまいる所存でございます。 そして来年度は創立25周年の節目の年となり、皆さんの希望も採り入れて趣向を凝らし、記念すべき総会にし更なる発展を期したいと思います。 また、郷里出雲市をはじめ近畿出雲市ふるさと会、県内関係諸団体との交流を深めていきたいと考えております。 会員の皆様のご協力と関係諸団体の倍旧のご指導とご支援をお願いします。