第29号 2017年 千家(せんげ) 敬麿(よしまろ)会長挨拶
千家会長写真
近畿・大社会30周年を迎えて

 「近畿・大社会」の記念すべき30周年を迎えるに当たり会員の皆様とともに喜び、ご一緒にお祝いを致したいと思います。
 昭和63年9月に発足した近畿・大社会が、今こうして堂々と30周年を迎えることが出来たのは、設立の構想から準備、立ち上げ、 そしてその後30年間、年毎の運営等々について、当時の大社町長をはじめ沢山の大先輩の方々が知恵を出し合い、力を合わされ、 想像を絶するご努力をなさったお蔭であり、先人の皆様方に心から感謝し敬意を表したいと思います。
 歴史を紐解いてみますと、この30年の間には、世の中でもいろいろな出来事があった様に、この会も、順風満帆な時ばかりではなく、紆余曲折や苦難の時代もあったと思われます。 勿論、リーダーの方々の指導力に負う所は言うまでもありませんが、幹事の皆様を中心にして、 会を何とか維持し育てていこうとする強い意志と愛着を持ち続けられた大勢の会員の皆様の情熱の結集によって、支えられ乗り越えられてきたのだと、確信することが出来ます。 次の40周年、50周年に向け新たなスタートを切る今、私は先人達から受け継ぐ歴史と伝統の重圧を感じざるを得ません。
 近畿・大社会は、「近畿に在住する出雲市・大社町にご縁のある者たちの親睦を図ると共に、出雲市・大社町の発展と活性化に貢献することを目的とする」という趣旨で発足した会であり、 その精神を今も変わらず受け継いでいる、他に余り例のない素晴らしく意義のある会だと思います。
 ふるさと出雲市、大社の街は、平成31年3月まで続く出雲大社の大遷宮のお蔭もあり、 全国でも有数な「訪問したい街」となり、観光地として今尚賑わいが続いています。
 一方近畿・大社会も会員の世代交代という課題を抱えながらも、近年は出雲市、大社町の沢山の皆様方のご理解のもと、 力強いご支援とご協力を頂くことが出来、将来に向けて新たな飛躍が期待できるところまで来ました。
 この地元の皆様の熱い期待とご支援に応えるべく、ますます発展が望める出雲市、大社町と、共に手を携えながら、何としても近畿・大社会の発展と活性化を実現していかねばなりません。
 60年に一度のご遷宮の為のご修造に心血をそそぐ匠(職人)の人達の合言葉が「次の時に笑われないように!」だったと聞きました。
 正に今、私自身、凄みさえうかがえる先人の魂に触れながら、この会を見直すところは見直し、未来へつなぐ為に力を尽くさねばならないと決意を新たにしているところです。
 「日本人の心のふるさと・出雲市、大社町」とご縁がある会員の皆様、「誇りと自信と勇気も与えて貰える、意義のある近畿・大社会を!」皆様とご一緒に力を合わせて創っていこうではありませんか。