第15号 飯島(いいじま) 靖郎(やすろう) 顧問 鷺浦
飯島靖郎写真
近畿・大社会は永遠なり

 旧制中学三年生の途中から海軍甲種飛行予科練習生に志願して出征。若干十五歳で郷関を発って以来、波乱万丈の幾星霜、何時も心に故郷を抱き苦楽をともにしてきた。
 昭和63年・第一回近畿・大社会総会の案内を頂き賛同しながらも当時は瀬戸大橋が完成し、次なる明石木島多々羅大橋の建設が続き、多忙に紛れて毎回無精を重ねてしまった。 平成十一年五月 ”しまなみ海道” が全通したことにより夢の架け橋といわれた世紀の大事業は幕を閉じた。
 ほっと気付けばもう古希。今更自分の出る幕はないと思っていた矢先の平成十三年二月六日、NHKプロジェクトX・瀬戸大橋に出演して大きな話題となり、 その直後、小村会長から丁重なるお手紙を頂き恐縮した。このことが一つの縁となり、この年の第十四回総会に初めて出席、暖かい歓迎をうけた。 和やかな故郷の雰囲気が随所にあふれて数々の郷土芸能も堪能した。それは感動をも伴い、あの懐かしい少年時代が蘇った。
 次回には妻を同伴してお客様気分を満喫していたところ、突然、今回、顧問を仰せつかり、戸惑いながらも承諾した。この上は老力をしぼり、今までの穴埋めをしたいと思う。
 近畿・大社会は永遠なり。

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