第21号 石川 百合子 (仮ノ宮)
大社町ふるさと神都の誇り

 近畿・大社会を通し「人づくり」を続けてこられた小村会長はじめ会員の皆様に心より感謝申し上げます。
 大坂の地に突如として、神々の集われる杵築、開拓の歴史の荒木、斐伊川と日本海の恵みある遥堪、夕日の美しい日御碕、港と街並みのいにしえの鵜鷺を再現してくださる大社会に参加させていただき光栄でございます。
 先日の大祭礼で大社に帰り、千家管長様にお会いできる機会を与えていただき、「ふるさと大社に誇りをもって」とのお言葉を賜り感激ひとしおでございました。
 不肖私は、「幸魂奇魂」の神助を仰ぎ、京都で小さな働きを続ける者。杵築で育んでいただき18歳より京都に暮らし23年の年月を重ねました。 京都では、出雲弁で一言しゃべるごとに笑われ、言葉の違いを言われただけなのでしょうが、幼かった私は、両親や友達のことまで笑われたような気持ちになり 仕事場の近くにある出雲阿国の銅像の前でよく泣きました。この思い出は、今では、宝物となり、順境の時も逆境の時も感謝することをきっかけとなりました。
 近畿・大社会で、すべての人を慰められる神を信頼し「大社神謡」を謡う時、温かい涙がこぼれ、生命の力が流れ込んでくるのはなぜでしょうか。 お正月の吉兆さんでシャギリの笛を吹いたこと、番内のおぞかったこと、神在月、働く両親や人々の後ろ姿、優しい友達のこと、ふるさとの思い出につつまれます。
 ご臨場の皆様とのご縁を賜りありがとうございます。皆様のますますのご活躍とご多幸をお祈り申し上げます。

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