第12号 三原(みはら) 悦朗(えつろう) 幹事 仮ノ宮
三原悦郎写真

 内閣官房長官という激職を勤めあげて、さぞや今頃は、ほっと一息をついているであろう青木幹雄君に、まずは心から『ご苦労さんした』と労いの言葉を贈りたい。
 彼とは小・中・高を通じての同期生で幼な友達。生家の庭先で、よくペッタンやビー玉、竹馬、時にはチャンバラごっこなどをして走り回ったことを思い起こします。
 忘れられないのは、小学校5年生のときの学芸会。剣士数人の立ち回りの場面で、彼だけは真剣の脇差を持って現われ、私が持った木製のおもちゃの刀の先端部分と、中程を二度も切って落とすという荒技を演じたことです。
 舞台の下に飛び散る破片を見て驚いた先生が演技を一時中断させるほどのすさまじさでした。度胸がいいといおうか、向こう見ずで肝っ玉が太いといおうか、何事にも中心的な存在だったあの頃のガキ大将ぶりが後年、政界を牛耳るほどの凄腕となって現れたのではないかと思われます。
 大社町から二人目の大臣となった彼の存在は、われわれ同郷同窓人にとっては正に誇り得る逸材。末永く健在で、さらに天下国家のために奔走し続けて欲しいと、切に願って止まないものがあります。

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