第19号 竹谷 緑(常任幹事 小土地南)
幼い頃の思い出

故郷を離れて、もう半世紀以上の時が流れました。それはあっという間の出来事のように思われ、こうして古希をも過ぎてしまったいま、思うことは、やはり「ふるさと」のことです。 先日、テレビを見ていて島根県がどこにあるのか解らない人が多数いらっしゃるのに驚きました。それでいて縁結びの神様、出雲大社のことはみんな知っていたから二度びっくりでした。 そんなお膝元で産まれ育ったことに感謝し、大変誇りにも思っています。そう言えばあの稲佐の浜での地引き網の手伝いをして、鰯をたくさん貰った日々や、夕方、家事の手伝いの合間に灘に出て、 遥かに沖に沈む夕陽を眺めたりして、つい時を忘れてよく叱られもしました。それと同時に思い出すことは、波打ち際にきらりと光る桜貝を採ったことなどなど・・・。
 本年は、創立20周年記念ということで、故郷から「大土地神楽」の皆さんや「大梶踊り」の人々が大挙ご来阪とか。20年前の発起人会で勇壮なる神楽を見ながら思わず感涙にむせんだことや、 駅前の広場で荒木の盆踊りに心を弾ませたことなどが走馬燈のように浮かんできます。会長さんの優しい包容力や素晴らしい行動力に敬服しています。何時までも、お元気でリードして欲しいと願っています。

リターン