毎年同じ歴日に、同じ行事を繰り返して行なう。そんな大社町の行事を紹介します。
神 話 の 出 雲 国・大 社 町
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大社町の年中行事


 毎年同じ歴日に、同じ行事を繰り返して行う周期的伝承行事を年中行事といいます。
 大社町杵築地区は、出雲大社のおひざもとで、古いしきたりを尊重し、格式ばった行事が多く見受けられます。 ただし、季節感と農事との進行の歯車が合わない昨今、祭りとの関りが徐々に薄らぎつつあります。

第1節 正月行事   第3節 盆行事    第4節 秋から冬へ


第2節 春 か ら夏 へ

一、二月初午

初 午
 立春後、初めて迎える午の日を初午という。各所で稲荷さんの祭りが行われ、家々では小豆御飯に油揚げ、豆腐で祝う。むすびに油揚げと豆腐を添えて紙に包み、稲荷さんに参る。

二、雛節句

雛まつり
 三月節句、女の子の節句、また、桃の節句ともいう。前日を宵節句といって、夕食後、飾ったオヒナサンにお膳を供える
 当日、親王さんに草ニニク(にんにく)やあられ(もち米と豆を炒ったもので砂糖おち)・菱餅・花餅(餅に色をつけ、種々な型にはめ、椿の葉にのせる)などを供える。
 初節句の家庭は、里方を呼び近所に餅を配る。旧家では、親王は立雛で、近所の子供を呼び花餅などを配る。古雛に目鼻がついているものは、粗末にならぬようにと荒神さんに納める

三、四月八日

卯月八日
 お釈迦さんの誕生日。お寺の花見堂は、椿、菜種、れんげをさし、立派に飾る。子供たちは、寺へ瓶をさげて、甘茶をもらいに行く。また、「四月八日は神の日よ」といって、卯の花を戸口にさす。

四、五月五日

端午の節句
 男の節句ともいう。宵節句にショウブを屋根に上げる。これをショウブをフクという。初節句の家庭では、初幟といって、幟・幌を立てる。
 当日、初節句の家では、里方を案内してご馳走する。菖蒲チコといって、男のいけず(腕白)の連中がショウブを三つ組に組んで、もとを固くして娘の尻を叩く。晩にはショウブ湯を沸かす。

五、町内の夏祭り

 六月十七日、十八日
 越峠荒神社祭り、このお祭りから氏子は浴衣で参る

 七月十七日、十八日
 前原荒神社、胞衣えな荒神社のお祭り。このお祭りが終わると、梅雨が明け盛夏となる。

 七月二十九日
 神光寺の和霊われい祭り。昔、宇和島藩の重臣山家やんべ清兵衛がこの晩蚊帳かやの中で殺された。和霊さんの晩は蚊帳を吊るなといましめる。

 六月十五日(旧暦)
 灘祭り  宵越しの祭りとして有名。

 六月三十日
水無月
 この日までを正月ともいった。前夜からツモゴリといって、掃除をし、準備をする。
 昔は、当日は大鳥居(勢溜)の広場に大釜を据え、湯立行事があった。 いくらか包むと笹の葉で清祓いをし、また初穂のたかにより、釜のまわりで獅子舞を演ずる。人形を受け、身体を撫でて海に流す。
 昼過ぎ、老若男女を問わず、塩汲みタゴに塩水を汲んで帰宅して、行水の中に入れる。この日、近在から牛馬を連れて灘へ下り、 潮清めをする。近在の者がスポ(わらであんだ入れ物)に浜の清砂を入れて、弥山登山をする。



問い合わせ先 近畿・大社会事務局 山崎 素文 090-9057-4089
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