灘言葉(大社弁)


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灘言葉(大社弁)
意 味
ああたき ありったけ。 全部。
ああなり ありのまま。 本当。
あいさん きさん 好きずき。 気心の合う人。 合わない人。
あいまち 怪我。 危ない目に合った。
あいめあいめ アイメアイメ あんよ。 よちよち歩き。(幼児語)
あえでる うみが流れ出る。
あおしっぽ 青くて未熟。 生熟なまうれ
あおのけ 仰向く。
あおんだま 仰向いて寝そべる。
あかがり あかぎれ。 寒さのため皮膚が裂ける。
あくたもくた 悪口雑言。 暴言。
あくだれる 悪ふざけ。 意地悪。 駄々をこねる。
あさもだれ 朝降る雨。
あじいこじ 困り果てる。 悪あがき。
あただ 急に。 突然に。 物事を突然に思い立つ。
あだへだ ふざける。 しまりがない。
あたまわせ 顔合わせ。 集合。 寄り合い。 (あたまあわせがあーますけ 寄ってごしない)
あったをする 嫌がらせ。 意地悪をする。 (まーずこの子は 何でそぎゃんあったすーだかね)
あとかた 先日。 先般。 (あとかたは 世話になりまして だんだん だんだん)
あなたはん お日さま。 太陽。
あばかん 沢山。 山ぼど。 持て余すほど。
あばば 泡。
あぼ 白湯または水。
あもさん 餅(幼児語)。
あまる 落雷。
あやかす 潰して膿をしぼり出す。海ほおずきなど穴を開けてふくらますことも。
いかんがる 噛みつくように怒る。 興奮して気を荒立てる。
いきき 往き来。 つき合っている。 (隣と新町のやっちゃんは いききしちょらいげな)
いきせき 息をはずませる。 息苦しい。 (なんでいきせききっちょらいかね 休まっしゃい)
いきどわし 呼吸するのが苦しい。
いじくらし 気持ちが悪い。 わずらわしい。 うるさい。 (ややこして いじくらしていけんが)
いちいき 常に。 終始。
いちなかい いつの間にか。  (立派な家だね いちなかいに建てらいたかね)
いまねき 今もって。 いまだに。
いね 帰れ。 (もうえがね 済んだら いんでごしない)
いんにゃ 違う。 (おまんとこのかね いんにゃ うちのはここにあーますけん)
うそのかわ まったくの嘘。
うちとこ わが家。 私の家。 処。
うちわ 身内。 (うちわでは そぎゃん子は おらんがね)
うでせぎ 腕くらべ。 腕しだい。
うらむこうなし 平等。 公平。
うんじゃうんじゃ 虫などが湧いた状態。 (肥溜めにウジが うんじゃうんじゃ わいちょーが)
えーし 彼氏。 彼女。 (おまんとこのあんさんに えーしが できたかね)
ええちゃんこ 正座。 きちんと座る。 (コラ、えーちゃんこして 聞けや)
ええとしからげて いい年をして。 (えーとしからげて そぎゃんことも わからんかね)
えもん お菓子。 おやつ。 (隣のおかっつぁんに えもん 貰った)
えけじ 悪童。 意地悪。 (隣の子は えけじで かなわん)
えげ 湯気。
えごはご 時機を失する。 あとの祭り。
えでほる 嫁が実家に帰る。
えこない 帰ろう。 (やっちゃん もうこげな時間だ えこない)
おいちゃげる 追っかける。 (おいちゃげたが 足がはやて 届かんかったわ)
おいちょく 置いておく。 (ちょっと忙して そこにおいちょいて ごしない)
おおきゃんかお ふくれ面。 (何の文句があーかね おおきゃんかおして)
おおひる 日が高くなる。 日中。
おがまれん 見られたものではない。 (いやーはずかして おがまれんかったわ)
おけんたい 平然と。 かくれず。
おじく 傷などが疼く。 (きのうの傷が おじいて かなわんが)
おっちゃかす ひっくり返す。 (気つけらっしゃい おっちゃかすでねが)
おとない 音。
おなごはんぱく 女のくせに。
おばあー ずきずきと痛む。
おべた 驚いた。 (東大にはいらいとね おべたですわ)
おめる 恥じらう。 はにかむ。
おみやかし 御神燈。 みあかし。