灘言葉(大社弁)


あ行  か行  さ行   た行  な行  ま行  や〜ら行  リターン
 

灘言葉(大社弁)
意 味
はあこばち つぎはぎ。
はいぐん 騒々しい。さわぐ
はえしもる 生え繁る。
はえながし 出し放し。
はえぬけ 抜きんでる。生粋。
はかがゆく 仕事がはかどる。物事の進む程度。
ばくらとする ホッとする。安堵する。(無事に終わって ばくらとする)
はしかい すばしこい。
はしる 傷や歯がひりひり痛む。(歯が はしって やれんが)
はじんがわりい 心が弾まない。(はじんがわりいけん やめちょくわ)
はちがちながし 九月初めの大雨。
はっさかす 割る。
はっしぇる 割れる。(このスイカ はっしぇちょって まずいがね)
はっしゃぐ 桶など乾いて干割れする。
はで 稲掛け。刈った稲や麦の穂をかわかす。
はながこげる 興味をなくす。飽く。
はながじ 嗅覚がない。(風邪で鼻水が出て はながじ だが)
はなをしむ はなをしむ。(はなしんがみで はなをしむ だわね)
はなべふく 口笛を鳴らす。
はなやん 気分や。すぐ飽きる。
はばし 激しい。(あのしは はばしくて いけんわ)
はぶし 歯ぐき。
はまる 海や川に落ちる。溺れる。煮る。自分の金で人に飲食をさせる。
はまんば 浜香。実を枕などに入れる。
ばやずく 騒々しい。動き回る。
はんばく 生意気。態度が大きい。
ばんげ 夕方。日暮れ時。(今日も ばんげに なーましたね)
はんしょはんしょ 半死。半生。懸命。
はんぼ めしびつ。
びえん 新鮮で無塩な魚。
ひがお お日様。太陽。
ひかたびより 風がないのに波が荒い。台風の余波。
ひっちゃくる 無理に取り上げる。(担任に ひっちゃくらいたが)
ひとやま 人だかり。人が集まる。(なんかあったかね ひとやまが できちょうがね)
ひばりげ 巻き毛。
ひまぐらし 眩しい。
ふがわりい 体裁が悪い。(いっぱいきちょらいかね ふがわりいがね)
ふうて 古着。中古品。(えもんだねが ふうて だわね)
ふうやすん 昼休み。ひる寝。
ふかんぱつ 乾ききる。
ぶきぶき 体調が悪い。
ふくらべる ほころびる。
ふくれる 腹を立てる。(なんのふふくがあって ふくれちょうかね)
ふたえぐち 額の髪の生え際。
ふっけふっけ 重ね重ね。間をおかず。
ふってぶる 振り払う。ゆさぶる。
ふてご すぐに機嫌をそこねる子。(ほっといたらいいが ふてご だけん)
ぶどうみせ 露店。
ふねる 揉む。肩を揉むなど。
ふねくる ひねりまわす。
へえから それから。(うんうん へえから どげなったかね)
べえべのこ 仔牛。
へか すき焼き。鍋物。
へごむ くぼむ。中が低く落ち込む。(鉢の中は へごませたが えわね))
へずん へごむに同じ。(前の道が へずんじょうけん きーつけらっしゃい)
へずり 春の七草の一つ。はこべ。(鶏のエサに へずりを 採ってきてごしない)
へた 煤。煙がほこりと固まる。
へたばる 疲れ切る。疲労困ぱい。(そげんがっしょがけだったら すぐ へたばるぞ)
べべ 着物(幼児語)。
へらすて 者を粗末にする。整理整頓が下手。
へんじょうこんごう 理屈が多い人。何事にも文句を言う。
べんどる 山ぶどう。
へんばん レコード。
ほうげた 頬。
ほうとく お多福風邪。流行性耳下腺炎。
ほうちゃく 傷が化膿する。うみを持つ。
ほえごえ 泣き声。(だいぶんまいっちょうだが ほえごえ だっだが)
ほえごみそ 泣き虫。すぐ泣く子。
ほがほが ぼんやり。
ほがみ 脇見。きょろきょろする。(何度いったらわかーかね ほがみ したら危ないがね)
ほせ 小さい。細い。(あの道は ほせかったが)
ぼちゃぼちゃ 風呂(幼児語)。
ぼっちゃかす ひっくり返す。(やっぱり ぼちゃかしたかね そげんになると思った)
ぽっちり ボタン。
ぼっちゃり ずぶ濡れ。(いやー 突然で ぼっちゃり ですわ)
ぼて 肥満体。
ほにょって やっと。かろうじて。(まいしこと思ったが ほにょってできて ばくらとしたわ)
ほや 電球(火屋)。(やんな また ほや が切れたかね)
ほやかす 泣かす。(あんたはだめだね また赤子を ほやかし ちょうかね)
ほんがほんが ぼんやり、ほがほがと同じ。
ほんそご 目に入れても痛くない程。
ほんちょご 可愛い児。大切な子。